不動産コラム

その⑦ 自分の限界を知る楽しみ

決して好調とは言えないこの春の不動産業界。
ま、それでも何とか
おかげさまで売買部門でも先月・今月と契約が続き、
今月も売買部門の決済予定も数件あってなんとか一安心。
賃貸部門も貸店舗に動きが見え始めて、
「そろそろかな・・・」なんて、
景気回復の影響が出始めた気配を少しは感じてはいるんですが、
こんな私でも期待と予感の区別がつかなくなるのがこんな時ですね。
当社は6月が決算ですが、
さて、今年はどんな数字が出てくるか・・・

永く続いてこそ利益を掴める商売の世界で20年・30年生き残るのは・・・
その⑦ 自分の限界を知る楽しみ

私は今年に入ってから片っ端から著者に拘らず本を読みまくっているが、
先日、林真理子著の「野心のすすめ」を、面白く読ませてもらった。
実は名前と顔は知っていたが、
この作家の作品を読むのはこれが初めてで、
今後は小説・エッセイを問わず端から読んでみたい気分になった。
「野心のすすめ」は本来20代・30代の
「これから」と言う年代の方に読んでもらいたい本だが、
私のような”特異な性格”ならば60代の人間が読んでもまだ結構面白い。
最近、経済関連の本にも
”低欲望や野心を持たない日本人”のことが多く語られているが、
バブル破裂以降の二十数年間、
失われた20年と呼ばれるこの期間に生まれ育ち、
そして世の中に出た日本人の精神構造を読み解くには、
バブル以前からの日本人の精神構造を理解することから始めることが必要のようだ。
さて、”低欲望”ではないし、
勿論、絶対に”野心を持たない世代”でもない私は、
どちらかと言えば、
間違いなくまだまだ自分の欲望を抑えるのに苦労をし続けている人間の一人だ。
しかし、さて、私のような年令になったら、
あらゆる面で己の能力の限界を推し量り冷静に自分を説得することができないと、
取り返しのつかない失敗をしでかすことにもなり兼ねないから用心が必要だ。
そんな事情で「自分の限界を探る」という、
若い頃には考えもしなかった奇妙な楽しみができるようになる年代ではある。
10代の時には、疲れも怖さも知らないエネルギーがあった。
20代の時には、
将来に対する不安と期待を体当たりで乗り越える熱い思いとエネルギーがあった。
30代の時には、
一応の成功に酔いしれて
無謀な夢にも挑める資金力と怖いもの知らずのクソ度胸があった。
40代の時には、
数々の挫折を経験し、
現実の厳しさに何度も打ちのめされ、
怖いもの知らずだった自分に自信を無くした。
しかしそれでも進むしかない年代だから勝っても負けても悩みながら挑み続けた。
50代の時には、これまでを振り返り、
その成功体験と挫折の反省の上に立って、
あらためて冷静に自分の人生のゴールを模索し、
”必ず達成できると思える最大限の目標”を定め、
そこに向かって確実に一歩一歩進む知恵を持った。
そして、60代の今は、
50代で心に決めた”必ず達成できると思える最大限の目標”が、
意外に小さかったと後悔の気持ちが頭を持ち上げるが、
それでもそれが完了するまでは次の目標を決めることは我慢することを決めている。
同時にすべての経験に基づいて、
冷静に本当の自分の限界を知ってみたいと思うようにもなっている。
この年齢になって、
この時に見極めたい限界は、
二度と致命的な失敗をしない為にしつこいくらいに石橋をたたいて進む挑戦だ。
20代・30代・40代の頃は傍から見れば異常なくらいに疲れ知らずで、
朝も晩も働いて
数年間休みなしなんてのは経営者なら当たり前だった。
一生懸命働いているのが分かっているから家族も決して文句は言わなかった。
それでも、時間さえあれば家族との時間を作り、
子供にできるだけ多くの思い出づくりをしようと努力したものだ。
休みなしとか、
働き過ぎとか、
そんなことは誰も言わなかったしそれが当たり前の時代だった。
ま、時代は変わったので、
最近の若い連中は休みばっかりとって…なんてことは言わない。
みんながみんなそれぞれの立場で一生懸命やっているんだろうから・・・
ま、そんな時代を無事越えて、
50歳の誕生日を迎えたころには、
誰だってそれまで病気知らずだった健康体にも何らかの病気が芽生える。
ずっと1.5だった近眼知らずの眼も、
夜目がきかなくなり、
見えない訳ではないが夜の運転時には用心の為に眼鏡を使うようになった。
そしていつの間にか読書やパソコンには老眼鏡が欠かせなくなる。
50代になれば誰でも例外なしに体力に限界を感じる時が来るのだ。
しかし、体力やエネルギーのキャパが減れば、
他の知恵や資金のキャパがそれを補えるくらいに大幅にアップするものだ。
例えば体の中では何かが衰えればそれを他の何かが補うように・・・
これから先、15年生きられるのか、
もしかして望みもしないのに30年も生き続けてしまうのかは自分にも分からないが、
考えることも動くことも、
今の状態をいつまで維持できるのか・・・
それも計算に入れながらいつまで何ができるのかを考えるのは意外に楽しいことになる。
60代以降に実現すべくあらためて考えているそれぞれの目標や計画に、
現実にどれだけの時間と資金がかかるのかを考えると、
どれだけ健康でいられるのか、
いつまで働き続けることができるのか、
いつまで働かなければならないのかがとても重要なことになってくる。
そして、この年代になると若い頃には考えもしなかった課題が続々と沢山出てくる。
自分の限界を様々な項目について自覚する時が来る。
それでも、「これはできない」と、
決めつけることができないのが、
どうにも制御しきれない私の性格だ。
この限界、知れば知るほど
それを何で補えるのかを知恵を絞って考えるという楽しみがわいてくる。
結果、「これはできない」と言うべきところが、
いつの間にか「どうやったらできるだろうか・・・」に変化してしまうから厄介なのだ。
若い頃に、
ぶち当たった大きな壁を体当たりで越えるのが快感だったように、
これからは様々な場所で感じるこれまでの自分の限界に、
知恵を絞って前向きに取り組むことが楽しみになる。
この年代になったら、自分の限界を冷静に見つめながら、
「それでもなんとかできるやり方はないか」を考えるのが楽しくなるのだ。
正に、私にとってはこれからが新しいステージでのサバイバルの時代だ。

※当コラムはあくまで個人的な見解に基づくものであり、内容についてはご利用者様自身の責任においてご判断ください。

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