「石橋をたたいても渡らない」
用心深い性格をこう表現することがある。
しかし、現実には本当に用心深い人は
そばに行ってしっかり見ただけでたたいて確認することもしない。
何故なら、用心深くなっている人は
既に多くの経験を積んで危ういものの見分け方を学んでいるからだ。
さて、たたいても渡らないとなれば、
そういう人はいったいどういう時なら渡るのかと言えば、
実は、たたいているときには手で揺すって見たり、
人が渡るのを観察していたり、
片足だけ乗せて様子を試してみたり・・・
こんな行為を散々やっているものなのだ。
たたいても渡らない人は、
決して渡りたくない人ではない。
渡りたいけれどしっかりと選択をしているということなのだ。
そういう意味で何の場合でも
「お試し」はとっても意味がある。
私も様々な経験を積んで50代になった頃から、
特に人から教わることの嫌いな私としては、
やりたいと思ったことは
「まずはお試し」
と手を出してみることにしている。
当然のこと、
「お試し」にはお金がかかる。
このお試しにもったいなくてお金が出せないようなら
やってはいけないと決めていた。
勿論、「お試しだから」と
わざわざ周りにそう言っておいてお試しをすることはない。
だから「なんだよこんな早くに撤退かい」
と、非難されることは覚悟の上だ。
それでも、お試しをしてみることにはとても意味があり重要なのだ。